うつの回復期とは、ウツの辛い症状が治療によって症状が安定してくる頃のこと。
私の場合のうつの回復期は、メンタルクリニックに通って、抗うつ薬と睡眠薬を飲み始めて3か月くらいの頃からでした。
当時はウツ病に対しても知識もなくて、主治医にも「あなたの症状は軽いから、薬を飲めば3か月ほどで回復するでしょう」と言われたので、3か月でウツが治ると信じていたんですね。
回復期に入ったころは、ウツウツした気分も少なく、身体に負担もかけていなかったので、調子が良い日が多かったです。 ウツは波を繰り返しながら良くなっていく
ということも知らなかったので、調子が良い日が続くと夜更かししたり、パソコン作業を1日6時間以上したり、今から考えるとなんでこんなに負荷をかけてしまったんだろう…。
と思うようなことをさんざんやっていました。
うつになると健康な人に比べて疲れが抜けにくく、調子が良い日についつい動き過ぎてしまうと疲れから、症状が悪化してしまうことがあります。
私も調子が良い日に動きすぎて→具合が悪くなる
ってことを嫌ってほど経験しました。
動き過ぎて具合が悪くなっているときに、夫婦間のストレスや子育てのストレスが重なり、さらに気持ちが沈んでしまったり、 季節の変わり目や、梅雨時、天気が悪い日は、さらに具合が悪くなることありました。
うつの回復期(初期)にやって良かった事
図書館で本を借りた
ウツの知識がなかったので、図書館にあるだけのウツ関係の本をかりて勉強しました。
どうしてもウツになると家にこもってしまいがちなので、調子が良いときに図書館に行くと、気分転換にもなるし、図書館に行くことが運動にもなって一石二鳥です。
家庭菜園をはじめました。
土に触れることで、五感を刺激して、頭が空っぽになりリラックスすることができました。
好き、嫌いがあるかもしれないけれど、土いじりは心が癒されます。
音楽を聴いた
億劫感が続くとき、ウツの波が来たとき、どうしてもマイナスなことばかり考えてしまうときは、好きな音楽を聞きました。
日本語の歌詞だと、頭に歌詞が残って疲れる、、、と思うときは、子どもが赤ちゃんの頃、寝かしつけに聞いていたオルゴールのCDを聞くとリラックスすることができました。
回復期で一番辛かった時期は、うつになって半年くらいの頃。 薬を飲むだけでは対処法にしかならない、自分の考え方を変えないとウツが治らないと思ったのもこの頃です。
うつの回復期に出会って一番良かったな、と思う本は「いやな気分よさようなら」です。
うつの回復期(初期)にやって後悔したこと
うつが原因で、こころのエネルギーが足りないから前向きになれないのに、 自己啓発本を読んで考え方を変えなきゃと、前向きの言葉を日々口に出したり、紙に書いていました。
心が健康な人なら、自己啓発の本を読んでも負担にならないのですが、 ウツの波が来ているのに、無理に考え方をプラスにしようとすればするほど、疲れた心に負担をかけて さらに落ち込みがひどくなりました。
ウツで落ち込んでいるときは、無理に前向きになろうとしないで、ありのままの自分を受け止めてあげること。今は心が疲れて落ち込んでいるだけ。
落ち込みはずっと続かない、
ウツで気持ちが落ちているときは、無理に前向きにならないで、自分の今の気持ちを受け止めてあげる。
このことを知らなくて、負のスパイラルから抜け出せないでもがいていたように思います。
焦ってしまったり、不安になったりするのも、ウツの症状が抜けていないからです。 心のエネルギーがたまれば、不安も焦りもなくなってきます。自分の身体をよく観察して、無理なく動いていくのが大切に感じます。
うつの回復期は、どんなに調子が良くても今までの行動の半分くらいに動いて、明日へのエネルギーをためておく。
調子が良い日に無理をしないで(疲れるまで動かない)、ぼちぼち自分の身体の調子を見ながら動いていくのが一番だと思います。
私が認知療法を学んだ本、「デビット・D・バーンズ著 いやな気分よさようなら」です。
ウツの波が来たとき、辛いときは良く枕元に本を置いて、ゴロゴロしながら読んでいました^^
「いやな気分よさようなら」の欠点は、字が小さく、400ページ以上もある分厚い本。しかも4000円近くと高い…。
一気に読もうとすると、本気で疲れます。
自分が気になる項目ごとに少しずつ読むと、負担が少ないと思います。
うつ関係の本は、リサイクルショップで売ってしまったのですが「いやな気分よさようなら」だけは、バイブルとして、本棚においてあります。
本に書き込みをしてしまっているので、売れないという理由もあるんですが、、、
「いやな気分よさようなら」は、抗うつ薬やサプリメントよりも、いつも自分の側にあると、ほっと落ち着きます。