うつになってすぐの頃は、ウツをなかなか受け入れることができず、
なんで自分だけこんなに不幸なのか?私の生き方がすべて間違っていたのか?私の人生は失敗だったのか?
ウツの波がたびたび訪れるたび、
私の存在って何?ここにいていいの?家族にただ迷惑かけているだけじゃない。
私がひとりイライラして落ち込んで、家中の空気を悪くしている
死んだ方がましなんじゃない?
何もできない寝てばかりの母親なんていないほうがいい。
と、何度も死を考えたし、今の私からは想像もつかないくらい、暗いことを考えていました。
リアルに自分が死ぬ方法、自宅で首つりして学校から帰ってきた子どもが私の姿を見つけて、泣き叫んでしまって。学校ではあの子のお母さん、自殺したんだよ、と陰口をたたかれる。引っ越したくても自殺した家なんて売れないし、噂も広がる。子どもは精神的に参ってしまって、夫は私がいなくなって家事と仕事を頑張りすぎて倒れてしまう。
自殺した私も、成仏したくても家族が心配で側を離れることができず、なんで自殺なんてしてしまったんだろう。と後悔ばかりしているうちに気がおかしくなってしまう…
最悪のパターンです。
どんなに辛くても自殺してはいけない、ということは、江原啓之さんの本 を読んで思いとどまることができたのですが、
心がおだやか時は良いけれど、再びうつの波が来るたび、もう立ち上がることができないくらいに凹んでしまって、寝逃げをしたり、本当にもう一生ウツが治らないのでは?
(回復期になって、もう治るかもしれないと思った矢先に波がくると、凹み方が半端じゃないです)
なんで、ウツが治るはずじゃなかったのって、、、
結局ウツになった自分を受け入れることができないから、波が来るたびにもまれてしまっていたのかもしれない、と思います。
自分を否定しない、ウツな私を受け入れることができた、あるきっかけ…
ウツでもいい。うつになったことは恥かしいことではない。
少しずつ良くなる。ウツが治るかもしれない、と思えるきっかけは、渡辺和子さんの本を読んでからです。
渡辺和子さんはウツになったとき、シスターでありながら死を考えたそうです。お医者様に「この病気は信仰とは無関係です」と慰めていただいたり。もう1人のお医者様からは、「運命は冷たいけれど節理はあたたかいものです」と教えていただいたり、
ウツになったことで気づく事ができた多くの事に気づかされたと、おっしゃっています。
私自身、渡辺和子さんの本を読んでから、ウツになったことも今の私に必要だったから、ウツの波がくるのも、回復までに頑張りすぎないようにと休むためだから、と前向きにとらえることができるようになりました。
結婚して、子供が生まれて、結婚生活の中でもトラブルがたくさんあって、とにかく周りのママ友たちがうらやましかった。
なんで自分だけこんなに不幸なの、と自分が不幸なのはすべて夫のせいだ、と思ったり。
自分の物事への考え方。完璧になんでもこなそうとするからストレスがたまっていく。それで自分を追い詰めてしまっている。
こんな歪んだ考え方をしていたら、自分も周りの人も傷つけるし、不幸が不幸を呼び寄せてしまいます。
自分の心も身体もリラックスする方法も知らなかったし、いつも身体は緊張して張りつめたまま。
物事がうまくいかないのはすべて自分の頑張りが足りないのだから、とも思っていました。
こうして落ち着いて書いてみると、ウツになる前から考え方は、歪みまくっていた気がします。
世間的にはウツになることはデメリットが多いと思いますが、私はあえてウツになって良かったと思います。
人生の中間地点でウツになることで、残りの半分これからの人生は、心が楽になる生き方ができるようになったのだから…