うつの大きな波から救ってくれた本。渡辺和子さんの著書「置かれた場所で咲きなさい」です。置かれた場所で咲きなさいは、110万部を突破した、ベストセラーです。どんな境遇でも、どんな場所でも、自分らしい生き方を学べる本だと思います。
渡辺和子さんの本は、うつの回復期に入って、もうそろそろ寛解するかな?
と自分の中で思っていた矢先(うつの波にさらわれてどうしようもないとき)に、ブログ訪問者の方から教えていただきました^^
渡辺和子さんは、ノートルダム清心学園の理事長で、50歳の時にうつ病を体験されています。「置かれた場所で咲きなさい」は、渡辺和子さんのうつの体験談が書いてあるわけではないのですが、人生の中で辛い出来事に遭遇したときの生き方。心の持ち方を学べる私のバイブル的存在です。

渡辺和子さんは、「置かれた場所で咲きなさい」の中で、
私たちひとりひとりの人生は、思いがけない穴がぽっかり開く事がある。思いがけない穴は、病気であったり、大切の人の死であったり…。他人とのもめごとや、事業の失敗。穴の大きさも深さも、人それぞれ。その穴をうめることも大切ですが、穴が開くまで見えなかったものを、穴の中から見ること生き方として大切、と語っていらっしゃいます。
例えばうつになったとき、病気を治そうとがむしゃらに一生懸命になることも大切です。管理人の場合も、うつになった当初は、うつを治すことだけしか頭にありませんでした。
でも、
- なぜうつになったのか?
- うつになったことで何が見えてきたのか?
ということがわからなければ、うつの波が来るたび、ずっともがいていたような気がします。
ウツの波が来るたび、「もう一生このままウツが治らないのではないか?」
と不安で不安で、たまラなかった気持ちも、「置かれた場所で咲きなさい」を読んで、なぜ自分がうつ病になったのか、今まで辛いのは自分だけ、自分だけが大変。と、うつになる前は、家族の事を全然考えられなかったこと。
他人への感謝の気持ちも、ありがたさもわかっていない自分に気づきました。
うつ病になる前の私は、感謝という気持ちは知っていても、感謝したふり、ありがたいと思うふり。
本当に心が辛い時期を経験したことで、身近にある幸せや、うつ病そのものを受け入れることができるようになった気がします。
渡辺和子さんも
2年間うつ病を体験して、今まで穴から見えなかったもの。他人の優しさであったり、自分の傲慢さに気づかされたそうです。

自分では不幸だと思った出来事も、人生に穴が開くことで本当に大切なものが見えてきたり。今までの自分の考え方を変える、人間として成長できるチャンスだと思います。
ちょっと大げさだよ、と思うかもしれませんが、渡辺和子さんの本に出会って、どんなに辛いことでも耐えられる。私なら大丈夫と強く思えるようになりました。今は辛いけれど、乗り越えることで見えてくるものがある。40代の今、出会えて良かったと思います。
PS 今日嬉しかった出来事。
管理人の別のうつブログで、訪問者さんが教えてくれた言葉が、心にしみたので紹介しますね。
ムーミンパパの「きっと、嵐ってその後に朝日がのぼってくるためにあるんじゃないかな」
うつ病という辛い経験も、嵐のように朝日がのぼってくるために、あるんじゃないかなということ。管理人の別ブログタイトル「明けない夜はないから」と同じように、元気をもらえる言葉だと思いました。
落ち込んだときもすぐに見れるように、パソコンの前の壁に貼り付けておきました^^

世間一般からしてみると、うつ病にかかることはデメリットの方が多いと思います。でも、うつになったからこそ、見えてきたもの。大切な何かを見つけられた。そう思うと、うつになったことも決して悪いことではない、と思う私です。