軽症うつは、重度のうつと違ってなんとか頑張れば掃除や洗濯もできるし、料理も作れる。頑張れば仕事もできる。
抗うつ薬を飲んでいて回復してくると、調子の波が出てきました。完璧にはこなせないけれど、頑張ろうと思わなくても、家事もできる。
ただ、ストレスがたまったり、疲れたり、うつの波がきた後、やることがたまっているから頑張らなきゃ、と自分の体力を考えずに動いてしまうと、1日、2日辛くて動けない日々がありました。
家族から見ると怠けにみえる
うつになりたての頃は、気分の波との付き合い方もわからず、調子が悪い日でも、それでも家族に負担をかけまい、と頑張ってしまう。
辛くてもなんとか頑張れる日もあれば、とっても辛くて動けない日もある。前の日にできたことが、次の日にはできないのがとても辛いです。
例えば、朝洗濯機をなんとか回したけれど、洗濯機の中から洗濯ものを取り出す力が沸かない。決して怠けているわけではなくて、動くのがとにかく億劫で、疲れてしまって本当にできませんでした。
すると、家族はうつ病の家族を見て、ただ怠けているだけ。いつも家事は普通にできるじゃないか、とイライラがたまります。
家族の思いと自分の思いの擦れ違い
管理人の場合、うつになったのは自分のせい、家族の忠告を無視して病気になったので、決して甘えるわけにはいかない、と家族に自分の辛い症状も、飲んでいる薬の事さえも話していませんでした。
家族からしてみれば、手助けをしてあげたいけれど、何をして良いかわからない。余計な事をしたら、イライラさせて自分もストレスがたまる。
と、何をすることもできず、ストレスがどんどん溜まっていったようです。
素直に自分の気持ちを打ち明けてみる大切さ
管理人自身はうつの症状が悪化していくうちに、うつが治らないのは家族のせい。家族が理解してくれないから、と何も話さなくても家族が助けてくれる。素直に助けてほしいと自分が何もしないのに、周りが助けてくれると受け身でいました。
これが軽症うつを長引かせてしまった、原因にもなっていると思います。
ある機会に、病気をひとりで抱え込むには我慢の限界がきて、家族に自分の胸のうちを思いっきり打ち明けました。
すると、以外にも家族の理解を得ることができました。なかなか治らないうつの症状を見て、家族も助けてあげたいが、どう接して良いかわからない。下手に手出しして、悪化させてしまったら、と思うと何もできない。と言われました。
この時、なんでもっと早く素直になって家族に病気の事を話していれば、と後悔しました。
後悔しても始まらないのだけれど…
もし、家族に理解してほしいのであれば、自分の気持ちが落ち着いているときに、家族にありのままの気持ち、辛い症状のこと。うつの波が来たとき、家族にどう接してほしいか、しっかりと話しておくことがベストだと思います。
- うつの波が来たときは、そっとしておいて欲しいとか。
- ただ、話を聞いてほしいとか。
- イライラしてしまうから、放っておいてほしいとか。
どうしても、うつの症状が悪化すると、誰も理解してくれない、辛いのはわたしだけ。と不幸のスパイラルに陥ってしまいがち。辛いのは患者本人だけでなく、家族も同じ気持ちです。
うつのこと。症状を話すのは、勇気がいるかもしれません。でも家族の理解を得られるのと、得られないのでは、回復のスピードが違います。
家族の理解を得るのは、なかなか難しいかもしれないけれど、素直な気持ちで家族に話す勇気も必要だと思いました。